【Cheer Up!】「記憶の街ワークショップ」in陸前高田 - 陸前高田市まちづくりプラットフォーム

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東日本大震災から2年6ヶ月が経過しようとしています。
現地では瓦礫の撤去が進み、土地の造成、かさ上げ工事の着手により少しずつ、2011年3月11日より以前のふるさとの姿を思い出すことが難しくなってきました。
そんな中、震災以前の街を模型で復元しようというワークショップが、陸前高田市の未来商店街で開催されています。

「失われた街」模型復元プロジェクトでは、震災以前の街の姿を1/500縮尺の模型で復元し、失われた街並み、そこで営まれていた日常、文化、想い出たちを保存する活動を各地で実施しています。震災以前の街を復元することを通して、「わたしたちは何を流され、失ったのか」を知り、この過程が新しいまちづくりのきっかけになればとの想いも込められています。
今回のワークショップは「記憶の街ワークショップ―いわて・ふるさとの記憶シリーズ―」と題されたプロジェクトの一つで、これまでにパイロット版として田野畑村の羅賀、その後山田町、宮古市の田老、大槌町、釜石市、大船渡市と6か所で開催されました。陸前高田市は7番目の開催地です。

この大きな白模型は高田町・気仙町今泉地区の町並みを復元したものです。一軒一軒の小さな家には、そこが誰の家だったのかを示す青い旗が建てられ、中には瓦の色が塗られたところもあります。白い状態に色を付け、想い出を詰め込む作業は来場者の方々と一緒に行われていました。旗は5色用意され、青い旗は店や個人宅、紫は伝統や文化的なもの、緑の旗は自然、赤い旗は震災、そして黄色い旗は来場者それぞれの思い出を表しています。
昨日開催されたばかりですが、初日だけで多くの旗が立てられ、取材に伺った2日目も午前中で既に100名を超える来場があったとのこと、最終日にはこの白い模型が以前の市街地の色と思い出でいっぱいになっているのではないでしょうか。