【高田のはなし】まちの歴史を望む
梅雨が続く陸前高田です。
時折晴れ間もあり、姿を見せる太陽からの日差しはジリジリと強さを増しているように感じます。
市内では、9月末に市内で最初に完成する予定の災害公営住宅の入居募集が始まり、
大きな動きが出てきました。
陸前高田まちづくりプラットフォームでは、Facebookページで毎月11月に陸前高田市内の復興や
各地区の様子を写真とともにお伝えしていますが、
今回の「高田のはなし」は、定点観測で見つけた市内を一望できるスポットからの眺めをご紹介します。
◆竹駒町上壺の東屋◆
霊泉玉乃湯さんを過ぎて、さらに道なりに氷上山への登山道入口に続く道を進むと右手に東屋があります。
誰が整備したものなのか詳細は不明ですが、ここから高田町を一望することができます。
広田湾の形もくっきり全体が見渡せます。
この時期はやませや雨雲でかすんでいることが多いですが、
昨年5月の写真(右側)と比べると、現在は気仙大橋南側のベルトコンベヤー専用吊り橋「希望のかけ橋」や、
高田町内の造成工事による変化が見てとれます。
◆気仙町諏訪神社◆
気仙町今泉地区にある諏訪神社。
鳥居をくぐって階段を上ると、途中に東日本大震災の津波到達地点を示すしるしと桜があり、
中腹まで進んで振り返ると、気仙町今泉地区と気仙川、その奥に高田町と海岸沿いを望むことができます。
◆小友町箱根山展望台◆
市民の森・気仙大工左官伝承館に向かって箱根山を上り、
気仙大工左官伝承館を過ぎてさらにうねうねと登っていくと右手に展望台があります。
ここからは、米崎町の両替漁港あたりから小友町の干拓地、広田半島までを望むことができます。
今年は、震災後初めて小友町の干拓地に水が引かれ、田んぼの美しい緑が続いていますし、
広田湾に養殖の筏が並ぶ姿にも魅了されます。
各地区の現場で工事が進みハード面の変化が日々見られますが、
全体を眺めると、景色の中にこのまちの地形とそれに合った生業も映し出され、
自然とともに生きてきた歴史を感じるような気がします。
梅雨が明ければ夏!観光シーズンもやってきます。
国道45号線や奇跡の一本松がにぎやかになる時期ですが、
ぜひ一歩市内の中にも入ってみてはいかがでしょう!!
なお、ご紹介した展望などまではどちらも舗装された道ですが、途中野生動物に会うこともありますので、
もし訪れる際にはご注意下さい。