陸前高田市まちづくりプラットフォーム

【高田のはなし】 若興人祭２０１３

8月も最終日となり、朝夕は秋風を感じるようになってきました。

さて今回は8月17日（土）に高田小学校で行われた若興人祭についてお伝えしたいと思います。

若興人祭とは東日本大震災で被災した陸前高田市を若者が主体となって盛り上げていこうと、陸前高田市あるいはその近隣の市町村出身の若者が集まり企画して行われています。震災後なくなってしまった数々のお祭りに代わって、新たな陸前高田市の伝統となり地域を盛り上げていこうと、昨年から始まった取り組みです。
当日は陸前高田市内の中学校・高校の吹奏楽部や太鼓部、高校生の有志バンド、陸前高田市出身アーティストなどがステージを盛り上げていました。また若興人祭実行委員長自らがプロ奏者とコラボレーションしてトランペットを演奏する場面もあり、さらに盛り上がりをみせていました。
ステージの他にもvolunteerAKITAと陸前高田市、若興人祭実行委員会が共同で開催したFAIR Takataというイベントも行われていました。volunteerAKITAとは東日本大震災で被害を受けた人を支援する団体で、ALTの先生方を中心に構成されているそうです。FAIR TakataではvolunteerAKITA手作りのゲームが数多く用意され、子どもたちが大変楽しんでいました。そして陸前高田市マスコットキャラクター・たかたのゆめちゃんが登場すると写真撮影が始まり、子どもから大人まで、みんなに大人気でした。

（Twitter「☆たかたのゆめちゃん☆」より）

さらに昨年度若興人祭事務局長が代表を務める地域支縁団体ARCHもコーナーを設けており、復興支援グッズや東北地方の名物を販売していました。地域支縁団体ARCHは「地域と共に歩み続ける支縁者」を理念に復興地域づくり活動を行う、学生による復興協力団体です。団体メンバーに加え、会場では当日ボランティアの学生も多く見られ、お祭りをより賑わせていました。

　震災前から危惧されていた“若者離れ”が、震災によってより進んでしまったのではないかと心配される声があがる中、出身者の若者から、新しい伝統がつくられていくことは、復興・まちづくりの大きなエネルギーとなることでしょう。
　この若興人祭が若者の進学先や就職先から陸前高田に帰ってくるきっかけになるよう、今後継続して開催されることを願っています。

若興人祭2013　HP　http://wakoudo.jimdo.com/