【CheerUp!陸前高田】陸前高田応援マラソン ~市民マラソン・駅伝の思い出とともに~
12月になりました。2015年も残りわずかですね。
意外とあたたかいと感じる日も続いていた11月後半でしたが、ついに冬の寒さがやってきた陸前高田です。
秋は市内でのイベントも盛り沢山でした!今月の「CheerUp!陸前高田」は、震災後初の市民マラソンとして
全国のランナーを迎えて開催された「復活の道しるべ 陸前高田応援マラソン」をご紹介します。
陸前高田では震災前、毎年11月3日の文化の日に「市民マラソン大会」および「駅伝大会」が行われていました。
震災前最後の大会となった平成22年度は、市民マラソンが第36回目、駅伝が第33回目でした。
マラソンは、小学校低学年部門(2.3㎞)、小学校4年生以上~一般部門(3㎞)、駅伝は男子、女子、一般の3部門で
1チーム4名が3㎞ずつタスキを繋ぎました。
「市役所がスタート&ゴールで、市民会館から長砂(ながすか)、駅前通りを通って走ったんだよな~」
「当時は学校単位だったから出るのが当たり前だった!」
「相当の理由がない限り出るものだと思ってたよね。」
「子どもたちが走るから親も沿道で一生懸命応援したよね。すごく盛り上がったね!」
「駅伝は、周回遅れが出てくると繰り上げ一斉スタートになっちゃうんだよ。あれは切なかったなぁ。」
など、マラソンや駅伝に学校やスポーツ少年団、消防団などで参加していた方も多く、みなさんそれぞれに思い出があります。
そして11月15日(日)、5年ぶりに震災後初となる「復活の道しるべ 陸前高田応援マラソン」が
米崎小学校を会場(スタート/ゴール)に開催されました。この大会の申込みが始まってから、市内では
「マラソン出るの?出ないの?」といった会話がよく聞かれたのも、みなさんこれまでの経験があったからかもしれません。
今回は、市民(小中学生から一般まで)だけでなく「陸前高田を応援しよう!」と市外県外から集まった一般ランナーを含め、
約800人が参加しました。
種目は市民の部の1.5㎞と3㎞、市内・市外のランナー対象の5㎞の部と10㎞の部。
当日はあいにくの雨の中でしたが、まず市民の部で小学生が元気にスタート!
応援ランナーとしてゲスト参加したプロ野球読売ジャイアンツの鈴木尚広選手と一緒にコースを力走しました。
続いて5㎞、10㎞の部。ランナーの皆さんには緊張の色も見えましたが、各自の応援メッセージを書いたナンバーカードを背中に、
沿道からの温かい応援も受けて鮮やかな走りを見せていました!
「スタート時は大雨だったけど、走り終わった時には爽快だった!」
「きつかったけど、沿道の応援が嬉しかったし、選手のみなさんの応援メッセージに走っている私たちも励まされた!」
など、参加した方々の感想を聞いていると、この大会をサポートしているアディダスジャパン株式会社さんの掲げる
大会の大切なキーワードである「応援のループ」が確実に生まれていたように感じます。
今後も継続される予定の陸前高田応援マラソン。復興工事の進捗状況によって、コースは変更されていくかもしれませんが、
「奇跡の一本松」からのスタートとゴールが実現できるタイミングとなった際には、「一本松マラソン大会」として
フルマラソンを種目に加える構想もあるそうです。
ぜひ今後も応援していきたいと思います。
大会運営の関係者のみなさん、雨の中、準備から運営までありがとうございました。