全国太鼓フェスティバル 【高田のはなし】
スポーツの秋、食欲の秋、実りの秋、読書の秋…。そして何といっても、芸術の秋!
今回の高田のはなしでは、陸前高田で平成元年から28年続く「全国太鼓フェスティバル」をお届けします。
歴史のはじまり
900年以上の歴史があるといわれている陸前高田市気仙町のお祭り「けんか七夕」。
“けんか”という名の通り、大きな山車と山車がぶつかり合う激しいお祭りです。
その山車がぶつかり合うときに山車の上で鳴らされる「けんか七夕太鼓」。
この「けんか七夕太鼓」で地域おこしを!と有志が集まりました。
-ちょうど同じ頃。
平成元年に陸前高田市が、岩手県策定の「さんりく・リアス・リゾート構想」の重点整備地区「椿の里」の指定を受けたことを機に、市を広くPRしながら地域活性化と観光客の誘致を図り、通年型、滞在型の観光基地としてのリゾート地の実現に向けて、よりインパクトの強い全国レベルのイベントを開催しよう!という流れが起きていました。
この2つがあいまって、市内の若者15人が集まり結成された準備会。
これが『全国太鼓フェスティバル』のはじまりです。
28年続く“3つのこだわり”
その①:出演団体
毎年8~9団体が出演します。今まで出演した団体は、北は北海道から南は沖縄まで。何と、海外からの出演もあります!
(地元陸前高田の氷上太鼓のみなさんの舞台の様子)
毎年テーマを決め、それを基に出演交渉をします。
今年のテーマは、「全国からのご支援やご協力への感謝を伝えるとともに、熊本地震で被災された方々に“がんばろう日本 負けるな熊本・大分”のメッセージを太鼓の響きに乗せて届ける」。大分県由布市からの出演を含め、9団体が出演します。
さすが、“全国”という名が付くイベントですね!
その②:ポスター
28年間変わらず受け継がれてきたキャッチコピー“いのちは、鼓動からはじまる”をもとに、実行委員会で熱い議論をしながら毎年ポスターを作成しています。
今年のテーマは“和”。
歴代のポスターひとつひとつに、
実行委員会のみなさんの想いがつまっているんですね!
その③:入場手形
こだわりでもあり毎年の楽しみでもある、入場手形。
地元産「気仙スギ」の間伐材を使用して作られています。
今年はリンゴ!
実は、ひとつひとつが実行委員のみなさんの手作りなんです。
アイデアと愛情がたっぷりつまった手形ですね!
受け継ぐ人々
歴史とこだわりをもって28年間続けることは、容易なことではありません。
そこには、この『全国太鼓フェスティバル』の伝統を受け継ぐ、歴代の実行委員のみなさんの存在があります。
(今回のインタビューに対応してくださった宣伝設営部のおふたり)
年齢も職業もさまざまなメンバーで構成される実行委員会。今年は約60名で取り組んでいます。
この実行委員会は、毎年イベントが終わるたびに解散し、翌年公募によって再結成されるそうです。
毎年メンバーが変わっても、受け継がれていく『全国太鼓フェスティバル』。今年はどんなフェスティバルになるのか、楽しみですね!
みなさんも、全国の鼓動を感じに『全国太鼓フェスティバル』に来てみませんか?
【イベント概要】
日時:10月16日(日)10:00〜15:00
会場:陸前高田市立第一中学校 体育館
<出演団体>
・豊の国ゆふいん源流太鼓(大分県由布市)
・富岳太鼓(静岡県御殿場市)
・ヒダノ修一with太鼓マスターズ・スペシャル!(神奈川県横浜市)
・田島太鼓 龍己会「白鼓」(福島県南会津郡南会津町)
・愛宕陣太鼓連響風組(福島県福島市)
・大館曲げわっぱ太鼓(秋田県大館市)
・安庭民踊省一会(岩手県岩手郡雫石町)
・大船渡東高等学校 太鼓部(岩手県大船渡市)
・気仙町けんか七夕保存会(岩手県陸前高田市)
【手形購入方法】
窓口販売
時間:午前9時〜午後5時 ※各場所により異なる。
場所:①陸前高田市役所(商工観光課内) ※平日のみ
②陸前高田市観光物産協会
③一本松茶屋 たがだ屋
電話販売
日時:平日の午前9時〜午後5時まで
電話:0192-54-2111(商工観光課)
※体育館で観るにはもってこい!クッションも販売しています。
(参考リンク)
『全国太鼓フェスティバル』
・ホームページ
・Facebookページ
※市外から陸前高田にお越しのみなさんへ
市内の情報がつまった「高田旅ナビ」(アプリもあります)があります。ご参考までに。