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【高田のはなし】南三陸サイクルロードレース・りくぜんたかた

10月6日(日)に第2回大会が開催された「ツールド三陸~サイクリングチャレンジ~inりくぜんたかた・おおふなと」。

昨年の400名を超える約700名がエントリーし、子供から大人、また、ツールドフランスで1986年、1989年及び1990年に個人総合優勝したグレッグ・レモン氏も特別名誉ライダーとして参加し盛り上がりました。

2ツールド三陸

さて、この大会のきっかけともなる自転車レースが陸前高田で行われていたことをご存知でしょうか?
それが「南三陸サイクルロードレース・りくぜんたかた」です。今回はこの話をお伝えしたいと思います。

「南三陸サイクルロードレース・りくぜんたかた」は、陸前高田市内を会場に毎年夏に開催され、気仙における地域活性化イベントの草分け的な存在であり、「思う存分に公道を走れる」ことが魅力の大会でした。

競技コースは「チームタイムトライアル:山岳のぼりコース」と「個人ロードレース:市内19㎞及び45㎞」。市民体育館前をスタートして内陸に進み、大石峠を越えて、再び気仙沿いに海岸線まで戻ってくる。そこから広田半島を一周して市民体育館にゴールする45㎞のコースにはファンも多かったようです。

三陸海岸でとれた海産物や地場産品が提供される前夜祭も人気の一つで、「前夜祭で燃えつきてしまう選手が目立ちます。全力を出して思い出に残るレースにして下さい。」という案内の注意書きも妙に説得力があって面白いと評判だったようです。

そしてレース走行中は、子供からお年寄りまで沿道から旗をふっての応援や、大漁旗のなびく下を選手たちが疾走する姿も。その暖かさが参加者に頑張りと「また来年も来よう」という思いを与え、陸前高田にとっても交流人口の増加や知名度アップを図る役割を担っていました。

財政面・人的支援での課題から継続が難しくなり、2005年の第20回大会を節目に以後中止となりましたが、道路使用許可の問題で公道レースが減少する中、20年の長きにわたる開催を称賛する声が上がっていました。

2012年から開催されている「ツールド三陸~サイクリングチャレンジ~inりくぜんたかた」は誰もが楽しめるサイクリングチャレンジ。完走した皆さんからは「来年もまた高田で!」のメッセージも多くみられ、これを足掛かりにサイクルロードレースの復活を願う声も聞かれています。

1ツールド三陸

スポーツを通じて陸前高田の交流人口の発展につながり、また高田の復興まちづくりの今を伝える機会となることを願っています。

カテゴリー: 高田のはなし 






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