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商工会公開連続勉強会で全国のまちづくりを学ぶ【Cheer Up!陸前高田】

今回のCheer Up!では、陸前高田商工会が行った、全国の事例からまちづくりの手法を学ぶ取り組みを紹介します。

震災で陸前高田のまちなかが失われ、最近ようやくあたらしいまちの形が見えてきましたが、本当に大切なのはまちの中身。これから人が集まる中心市街地を、どのように作っていくのでしょうか。

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(2016年11月現在の中心市街地工事の様子)

今年6月から11月まで毎月のように開かれた “陸前高田商工会 公開連続勉強会”。市民が誰でも無料で参加することができ、全国各地で実際にまちを再生させてきたまちづくりの先輩たちから学ぶ貴重な機会となりました。

この勉強会の目的は大きく2つ。
1)全国の先進事例やまちづくりの視点を知り、陸前高田のまちづくりに活かす。
2)商店・団体・市民など勉強会参加者の中から、まちづくりの協力者を見つける。

さまざまなノウハウが詰まった全6回の勉強会が行われたので、その様子をお伝えします。

第1回)6月23日 地域のヒトとモノを輝かせる「メイドインアマガサキ」
講師:株式会社 地域環境計画研究所 代表取締役 若狭 健作 氏

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兵庫県尼崎市では、もっと地域住民が自分たちのまちに誇りを持てるように、市民が選ぶ、尼崎らしいモノの総選挙「メイドインアマガサキ」などユニークな取り組みが行われています。

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後半は参加者が3グループに分かれ、陸前高田の魅力や面白いアイディアをプレゼンし合うゲーム。商店主、市民、市役所職員などが一緒になって、陸前高田自慢をぶつけ合いました。

第2回)7月8日「まちゼミ」によるまちのファンづくり
講師:岡崎まちゼミの会 代表 松井 洋一郎 氏

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「まちゼミ」とは、お店の店長やスタッフが、無料でお客様にプロの技を教えるミニ講座のことです。同時に沢山のお店で各店の個性が光るミニ講座を開催し、大々的にPRすることで、お店とお客様の新しい出会いが生まれることを目的としています。

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愛知県岡崎市で14年前に始まり、その効果の大きさが話題を呼び、いまでは全国260地域で実施されています。そのノウハウを教えてもらい、陸前高田でも今月11月10日~12月9日まで開催しています。

詳しくはこちら→【陸前高田まちゼミ】http://rt-machizemi.jimdo.com/

第3回)7月21日「バル」からはじまる市民参加型のまちづくり
講師:ひとつむぎ舎 代表 村上 有紀子 氏

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兵庫県伊丹市で行われている、日本最大級の食べ歩き・飲み歩きイベント「バル」。今回の講師の村上さんは、もともと専業主婦でしたが、このイベントの成功に大きく関わり、まちづくりの楽しさを知った一人です。

前半は「バル」を含めた様々なイベントの事例をもとに、「イベント成功のコツ」と、「運営に市民参加を増やすコツ」をお話しいただきました。

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後半は陸前高田の商店主・市民らによるパネルディスカッション。陸前高田でバルを行うにはどんな方法があるか、ということと、市民参加の促進についての意見交換が行われました。

第4回)9月15日 まちのファンとまちの役者を同時に育てるには?
講師:下町レトロに首っ丈の会 隊長 山下 香 氏

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兵庫県神戸市の兵庫区・長田区では、まちに点在するレトロで魅力的なものを紹介する「下町遠足ツアー」や、お母さんたちのユルくて創造力あふれる手芸品を「おかんアート」と名付けて発信するなど、もともとあるものを活かして市民が活躍できる取組を多数始めています。

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後半は参加者たちが3グループに分かれ、陸前高田の魅力を体験できるツアーづくりのワークショップ。地域資源の洗い出しから、ツアーの組み立て、担い手を発掘するまでを体験しました。

第5回)10月13日(木)「日本一のイベント」からの脱却
講師:岩村田本町商店街振興組合 理事長 阿部 眞一 氏

イベントに頼らず、商店街が元気になるには?独自の事業を次々と生み出し、個店の売上向上はもちろん、地域に求められる場所づくりを続ける、長野県佐久市の岩村田本町商店街の取り組みを学びました。

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様々なイベントを開催しても、個店の売り上げに結びつかず、空き店舗が増えるばかり。発想を転換し、地域のために、教育支援やコミュニティ支援に役立つ施設やお店を商店街の理事がそれぞれ事業化し、空き店舗を解消しました。

これからの商店街が、地域や行政と一緒になって活性化していくために、本当にやるべきことは何か?実現するためにはどう事業化するか?とても力強く語っていただきました。

第6回)11月10日(木)事業者自らが仕掛ける「また来たくなるまちづくり」
講師:独立行政法人 中小企業基盤整備機構 長坂 泰之 氏

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数年に渡って陸前高田の新しい中心市街地づくりをサポートしている、中小機構の長坂さんから、締めくくりとなる勉強会が行われました。

これからの商店街が活性化するための考え方を、これまでの勉強会を振り返りながら学び、参加した事業者のみなさんは自分たちに何ができるか考えながら聞いている様子でした。

立場を越えて、まちへの想いを共有する場に。
全6回の勉強会を通して全国の事例を知り、また市民や事業者が一緒になって各々のまちに対する想いを共有することで、ひとりひとりがこれまで持っていなかったまちに対する新しい視点を得ることができたことが一番大きいと感じます。

いよいよ来年の春から、中心市街地の店が次々とオープンします。これからのまちづくりにも、今回学んだ視点が活かされることを期待しています。

中心市街地の取り組みについて最新情報はこちらもご確認ください。
■陸前高田商工会中心市街地企画委員会Facebookページ
https://www.facebook.com/rt.cski.7×7/

カテゴリー: Cheer up! 陸前高田 






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