【Cheer Up! 陸前高田】おいで木炭まつり ~まちあるきこぼれ話~
10月4日に矢作町で開催した地域企画「まちあるき」
矢作町内の3地域、生出・矢作・下矢作をそれぞれグループで歩きましたが、
住民講師の皆さんとの事前打合せの中で、各地区のこれまでの歴史や地域活性化の
取組みなど、様々な話を聞かせて頂きました。
そこで、「CheerUp!陸前高田」と「高田のはなし」の中で各地区のこぼれ話をご紹介します。
~生出編~【おいで木炭まつりをCheerUp!】
生出は、陸前高田の中心部から内陸(北西)に約17㎞入った地区で、
一関市大東町・住田町に接し、四方を山に囲まれ清水の湧き出る場所もあります。
生出(おいで)の地名は、アイヌ語の「水の湧き出る神聖な岩のある所」という意味の
「0-IS(オーイズ)」がオイデに訛化していったと言われています。
昭和30年代後半まで盛んであった木炭生産は、一時衰退もしましたが、
木炭の良さを見直す機運も活かし、地域資源のこの木炭を活用して
地域づくりを進めてきました。
その一つが「おいで木炭まつり」
毎年10月の最終日曜日に、木炭関連製品や地域の農産物の販売を通して、
炭焼きで地域を興してきたこの地区を広く紹介する目的で開催されています。
昭和62年に行われた第一回の来場者は600人でしたが、
その後、毎年1,000人を超え、平成13年には4,000人も訪れています。
婦人会のお母さんたちによる手作りのおにぎりと芋の子汁のふるまいから
昔の遊びを教わるコーナーなど、展示・即売・駐車場の係りなど、
生出地区コミュニティ推進協議会を中心に、まさに地区一丸となって取り組まれてきました。
地域の過疎化や高齢化という課題を抱えながらも、
この祭りを通して、地域のブランド化や住民にとって「生出」の自信を
持つことにつながるなど、大きな変化をもたらしてきたこともあり、
やはり地域の大きな行事となっています。
まちあるきの最初の打合せの際、第一回からのポスターを見ながら
「あれの回は誰が作ったんだっけ?」「あの年のはいい出来だよな~」と話す
皆さんの顔がとても誇らしげなのが印象に残っています。
第28回目となる今年はいよいよ今週末、10月26日(日)9:30から行われます。
まちあるきに参加した方も、そして初めての方にも、
紅葉の山々を眺めながら、生出の魅力を知る機会になるのではないでしょうか。
詳細はイベント情報ひろばでもお知らせしていますのでご覧下さい。
おいで木炭まつり