【高田のはなし】復興のあゆみ―前編
つい先日年が明けたばかりだと思っていたのに、もう3月です。
今年も3月11日が近づいてきました。
今回の「高田のはなし」は昨年と同様に前後編に分けて、facebookページで毎月更新している
「定点観測」の記録から、この1年間のあゆみと変化を振り返ってみたいと思います。
■住宅再建の進捗
平成27年度は高田・今泉地区を除く全地区で防災集団移転促進事業に関わる用地造成が完了し、
住宅再建が大きく進んだ一年でした。
一年間でどのくらい進んだのか、広田町田谷地区の防災集団移転事業、
高田町の土地区画整理事業の高台造成の写真で振り返りたいと思います。
○田谷地区防災集団移転
4月の様子。平らになっていますが、まだ住宅の建設は始まっていません。
○高田地区の土地区画整理事業の高台造成(高台2)
陸前高田市の中心地、高田町でも、土地区画整理事業の高台造成が進んでいます。
下の写真は、高田第一中学校の後ろに整備している通称高台2の様子です。
4月。遠景でわかりにくいかもしれませんが、造成工事が行われています。
11月。奥の高田第一中学校側(南工区)に区画の境らしきものが見えます。
南工区は11月末に引き渡し会が行われ、12月7日から住宅建設が可能になりました!
手前側の北工区は12月末に引き渡しが行われ、1月から建設可能になりました!
2月の様子では、住宅が建ち始まった様子が見られます。
被災して住宅を失った住民にとって待ち遠しかった「我が家」。
その再建が進んでいることを感じられる一年でした。
他方、土地区画整理事業で高台造成を進める高田・今泉地区に関しては、
最も時間のかかるところで平成30年度を造成工事完了の目途として、ロードマップに記載されています。
また、資材の高騰や人手不足等で、土地は得られても住居の建設に踏み出せない方がいる等、
震災の影は様々な形で暮らしの再建に影響しています。
6年目は再建が加速化すると言われていますが、その陰で置き去りになる人が出ないよう、
これまで以上に一人ひとりに寄りそった支援が求められる段階にあると感じました。