【活動報告】第16回支援連絡調整会議を開催しました
8月19日(火)、小友地区コミュニティセンターにて、
陸前高田市まちづくりプラットフォームの第16回支援連絡調整会議を開催、
12団体23名の方々にご参加頂きました。
毎月開催している「支援連絡調整会議」は、
震災以降陸前高田で活動する市内外の支援団体や地域組織の情報交換の場として
市内の復興支援・まちづくりのための活動をわかりやすく把握できるよう、
マッピングと情報共有、意見交換を行っています。
第一部は7月以降の活動報告と今後の予定やイベント告知を全体で行い、7月後半から8月の夏休み期間のイベントと参加者の様子なども共有されました。
第二部ではテーマ毎に復興や支援の状況把握と活動から見える課題の共有、意見交換を行いました。
【1グループ:地域・コミュニティ】では、
前回に引き続き、自力再建および災害公営住宅へ転居した後のコミュニティ運営に関して、
「仮設に残る人、再建する人を包括的にケアする仕組み、役割分担」について意見交換し、
対象範囲が「仮設」「在宅」「公営住宅」と広く、既存のサポート体制では人員不足も予測されることから、
その負担をNPO等でわけて持つことができないか?との議論となっています。
今後は、サポートの中心となる団体の負担を軽減できるような方向での調整を目指すために、
医療・福祉分野のアクターや市内で別に開かれているネットワーク会議へアプローチし、
連携にむけて働きかけを行う予定です。
【2グループ:子ども・教育/女性・子育て】では、
第一部の補足も含めて、夏休み期間の催しやプログラムから見える子どもたちや地域の様子を共有し、
昨年と比較して子どもたちを取り巻く環境の変化について議論しています。
また、子どもたちと接点が多い学生ボランティアについて、
時間の経過とともに人の入れ替えはあっても、下の学年への引継ぎでチームとしての継続が見られ、
こちらから仕組みをつくらなくても、高田での活動を自分達の地域に戻って紹介をする動きもあり、
継続した支援に繋がっているとの話もされていました。
女性の声については、各団体の活動の中で声を拾い、また、プラットフォームの場が
あることも広めていきたいとの意見が出されました。
【3グループ:商工・観光・産業】では、
8月に旧市街地にオープンした「まちづくり情報館」と「一本松茶屋」の様子や、
集客状況について情報交換した後、前回の市内宿泊施設の洗い出しから見えてきた
「陸前高田に泊まる目的は何か?」を議論しました。
現在は、国際交流プログラムなど設定された目的のために宿泊することが多く、
高田松原のように元々あった観光スポットに滞在型で訪れる人は少ないとの意見が出されました。
さらに、滞在型の観光客を増やすことで、商業活動だけでなく税収など市の財政にもメリットもある、
地域全体で関われるイベントも定着すれば高田に滞在する目的になるとの議論となっています。
目的は1つではないため、引き続き考えていきます。
最後に全体で各グループの協議内容を共有、閉会となりました。
継続した議論を進める中で、支援連絡調整会議がより有効な情報共有、意見交換、調整の場となるだけでなく、
市内で別途開催されている分野ごとのネットワークや会議との連携の必要性も
改めて感じた回となりました。
また、地域や復興のスピードが目に見える部分も出てきましたが、会議の場では出されていない情報、
課題もあるかと思いますので、登録団体、関係するアクターの皆さんからの情報提供も、
引き続きご協力をよろしくお願いいたします。
会議に参加された皆さん、お疲れ様でした。
次回は9月16日(火)、下矢作地区コミュニティセンターにて開催を予定しています。