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市立高田東中学校・待ちわびた新しい学び舎~復興の歩み2016・前編~【高田のはなし】

東日本大震災の発災から間もなく丸6年が経過します。
今回の「高田のはなし」では、写真とともに復興の歩みを振り返りたいと思います。

まちづくりプラットフォームでは毎月11日、facebookページにて陸前高田市内の復興状況や季節の風景を写真でお届けする「定点観測」のコーナーを設けています。

沢山の写真の中から、前編の今回は、2017年1月から待望の新校舎での学校生活が始まった陸前高田市立東中学校の記録をまとめました。

震災後に生まれた新たな学校

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2017年1月16日。

三学期のはじまりとともに、高田東中学校の生徒は新しい校舎での学校生活をスタートしました。

高田東中学校は、米崎中学校と東日本大震災で校舎が全壊した広田中学校、小友中学校が統合し、2013年4月に開校した中学校です。

開校した2013年から2016年までは米崎中学校の校舎を利用していましたが、念願の新しい校舎がこの度完成しました!

完成までの歩み

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私たちが高田東中学校の校舎建設の様子を記録しはじめたのは、2015年の4月からでした。

まだ土地を造成している段階ですが、広田湾が望める高台の山が平らになっているのがわかります。

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2016年1月には足場も組まれ、建設が大分進んでいることがわかります。(写真上)

2016年3月になると、特徴的な屋根の形が見えてきました。(写真下)

住宅地や災害公営住宅の完成までの記録を見ていても思いますが、徐々に建物ができてくる様子はわくわくしてきます。

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2016年6月からはアングルを変えて、後ろ側からの画を撮りました。

左が体育館、真ん中が校舎で、右は図書館です。

そして年末、冬休みの間に子どもたちは新校舎への引っ越し作業を行い、三学期を迎えました。

新しい学び舎へ

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2017年1月29日、高田東中学校の新校舎竣工式が開かれました。

合わせて記念式典と内覧会も行われ、地域の方も新しい学び舎を見学することができました。

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(上:図書館、下:体育館)

気仙杉を使った校舎は全体的に温かみを感じます。とてもきれいでオシャレな校舎です。

高田東中学校の子どもたちが二学期まで勉学に励んでいた旧米崎中学校の校庭には、89戸の仮設住宅が建てられ、今も住宅を失った方々が暮らしています。

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(旧米崎中学校の校舎と校庭に建つ仮設住宅)

この新校舎で学ぶ子どもたちの多くは、この6年間自分たちの学校の校庭で運動会をすることができませんでした。

でも、今年はできたての自分たちの校庭で思う存分スポーツを楽しむことができるでしょう。

新たな歴史を紡ぎ始めた高田東中学校。

ここから飛び立っていく子どもたちの将来がとても楽しみです。

 

学校生活という“暮らしの復興”が一つ進んだ象徴として、今回は学び舎をフォーカスしました。

次回はまちの中心地の復興のまとめをお届けする予定です。

カテゴリー: 高田のはなし 






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