【CheerUp!陸前高田】りくカフェスマートクラブ ~「心と体の健康」を実現するために~
2016年は例年より暖かく迎えましたが、1月中旬から寒気がやってきました。
沿道にまだ少し雪が残る陸前高田です。
今月の「CheerUp!陸前高田」は、NPO法人りくカフェさんが行う「りくカフェスマートクラブ」をご紹介します。
NPO法人りくカフェは、震災後、新しい陸前高田を作っていくために地域の人々が自由に集い憩える場所が必要と考え、
地域の女性たちや賛同する専門家と協力してコミュニティカフェを立ち上げ運営、2014年10月本設移転時より
栄養バランスに配慮した低カロリーで減塩なメニューを提供しています。
りくカフェスマートクラブ(介護予防事業)は、昨年2月に第1期を試験的に実施した後、2015年4月より
市の地域支援事業の委託を受け発足しました。講義7回分がひと続きとなった一期ごとの開催で定員は8名。
「運動」「食事」「生きがい」を三原則として、運動や講話、健康的な食事の試食、調理実習などを組み合わせた
多彩な内容となっています。昨年12月に終了した第3期までに24名が参加しました。
この1月から第4期がスタートしています。1月27日に開催された3回目にお邪魔してきました。
まず、気仙沼の健康運動指導士、冨田夕子さんの指導からスタート!
「今日朝ごはん食べましたか?」「昨日よく寝た人?」「前回の宿題にした運動みなさんやりましたか?」と、
パワーあふれる冨田さんとのやり取りをしながら輪になって手足を動かします。
二人組になっての運動では、「100歳-自分の年齢」の回数分やってみましょう!と声がかかると
「じゃあ俺10回だな」と反応があるなど自然と場が和んでいきます。
「年齢とともにやらない・できないことが増えるけれど、自分のカラダをしっかり使って動くようにしましょう。
毎日3回食事をするように運動もね」との言葉には、説得力がありました。
続いて、歯科衛生士の吉田和子さんより「口と噛むことについて」の講話。
まずみんなでお茶を一口飲んでみます。その時に、どこを動かして飲むという動作をしているだろうと意識すると…
歯・舌・唇を使わないと飲めないことに気付きます。この3つを老化させないことが重要だそうです。
「健康を考えるうえで口のこともおろそかにできない」というメッセージが体験を通して伝わります。
さらに、毎日のように食事をしているけれど、「食べること」は「胃に物を入れること」ではない、
つまり噛むことを意識して食べることの重要性も話されました。
こちらも、噛み具合で色が変わる専用のガムを使って自分の様子をチェックします。
最初に1分間噛んで色を確認すると…まだまだな方がほとんど。さらに1分噛んでみると、みなさんピンク色に近づきました。
2分でも普段より多いと感じるのですが、それでもまだ足りないことに気付かされ、「食べ方を変えればもっと健康になれる」
との言葉が印象に残ります。その他、舌体操、話すことで唾液腺を活発にすることなど口の機能アップについて実践を交えながら
学んでいました。
あっという間の1時間。この後、皆さん一緒にりくカフェランチを食べて終了となりました。
終始笑顔が絶えず、みなさんの表情がとても豊かだったことが印象的でした。
楽しく学んでいるんだなと感じ、参加者の一人に聞いてみると「この場は最高楽しいよね!」との返事が返ってきました。
一方で、「復習して自分の生活に取り入れなくちゃいけないけど、まだ実感がない。」と話す方もいらっしゃいましたが、
こうした意識が生まれることが大きな一歩ですね。
次回の内容は調理実習となっていて、第4期は2月まで続きます。
その後も継続していく予定で、これまでに参加した方々のつながりも生まれOB会が発足、活動も始まっているそうです。
この健康の輪と人の輪が広がる活動、今後も応援したいと思います。
活動の様子は、りくカフェのfacebookページでも紹介されています。
→こちら