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【高田のはなし】 まちあるきこぼれ話~矢作編~

10月に矢作町で開催した地域企画「まちあるき」。
今回は「高田のはなし」で矢作地区のこぼれ話をご紹介します。

~矢作編~【地域でブラスバンド 青年団音楽部】

矢作は、陸前高田の中心部から一関市に向かって内陸に10kmほど入った、
下矢作と生出の間にある、矢作町の中心に位置する地区。
現在も生出川に架かる板橋やあやめ園など自然の景色が美しいエリアです。

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矢作地区コミュニティセンター(矢作多目的研修センター)を会場に講師との打合せを行う中で、
ひょんなことから、センター内に保管されている楽器を見せてもらう機会がありました。

「こんなに沢山」と驚いたのですが、
実はこの楽器たちは、「矢作青年会音楽部」が使っていたもの!

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矢作地区では、昔、戦地に向かう住民を送り出す時に使っていたトランペットなどの楽器が残っており、
昭和40年前半から、青年団活動としてブラスバンドを結成し約15年活発に活動していました。

当時の青年会館で、消防の信号ラッパ(小型でバルブを持たない金管楽器、消防の放水や敬礼の合図などにも使われる)とも
一緒に練習し、お正月の市の消防の出初式では荒町から市役所までブラスバンドで行進したこともあるそうです。

クラリネット、サックスフォン、トランペット、バリトン、バスチューバ、トロンボーンなどを、
最大16名ほどのメンバーで演奏し、地域の子どもたちが練習を見てブラスバンドに興味を持って、
高校に進学して吹奏楽部に入ったり、お隣の生出地区からも参加した方もいました。

当時、矢作に限らず市内の各町/各地区で青年会の活動が活発で、
市の青年会演芸会も非常に盛況だったそうです。

残念ながら矢作地区の青年会はなくなってしまいましたが、
「今でも続いていればな…」という講師の方の一言が印象的でした。
それでも、現在、消防団で信号ラッパのある屯所は市でまとまって練習していており、
そのほとんどが矢作の人というのが自慢のようです。

「楽器は手入れをすれば必ずちゃんと音が出るから」と、
市内で使いたい方には貸し出しすることも検討していくようです。
楽器たちの音色をまた聞くことができるといいなと思います。

カテゴリー: 高田のはなし 






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