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【CheerUp!】復興剣豪千葉周作顕彰少年剣道錬成大会
2013年12月10日
紐解くと奥が深い陸前高田の歴史。
今回は、陸前高田ゆかりの幕末の剣豪・千葉周作と、開催された「復興剣豪千葉周作顕彰剣道錬成大会」についてお伝えします。
千葉周作は幕末に活躍した剣豪の一人で、「北辰一刀流」の開祖でもあります。
出生地の説はいくつかあるようですが、陸前高田では今泉地区に生家があったのではないかといわれています。
幕末期の江戸・神田のお玉が池に開いた「玄武館」は名だたる剣の名手を輩出したことでも有名です。
あの坂本龍馬も門下生とは!並々ならぬ剣豪・偉人だったことが伺えます。
この千葉周作にちなんで開催されたのが、「剣豪千葉周作顕彰少年剣道錬成大会」。
平成4年に委員会が組織され、関東以北のトップレベルの小学生剣士が一堂に会する、
非常に規模のおおきな大会として運営されていました。
震災で中断を余儀なくされましたが、地元剣道協会をはじめとする
関係者の尽力もあって、今年度再び開催することができたそうです。
会場となった第一中学校の体育館は、市内で最大規模の避難所が運営されていた場所でもあります。
大会委員長からは「この場所で、剣道ができることのありがたさを感じながら試合に臨んでほしい」という挨拶がありました。
△「真剣」による演武の様子。普段何気なく使っている言葉ですが、まさにこの状況を云うのだと感銘をうけました。
再開にあたって、大会名称には“復興”の二文字が加わりました。
会場内に響き渡る市内の音と気合、気持ちのよい緊張感の中で、大会は無事終了しました。
剣道に勤しむ子どもたちにとって、陸前高田で開催されるこの大会が、さまざまな意味をもって大きな成長の機会となることを願ってやみません。