【Cheer Up!】 市青協主催「私達が思う陸前高田」フィールドワーク 活動レポート!
今回の「私達が思う陸前高田」は街の中に飛び出してフィールドワーク。若い世代が今後のまちづくりについて考える本企画において、初めての試みです。
”防災”をさまざまな側面から考えていこうという前回までの議論では、たとえば観光で来た人は避難路がわからないのではないか?障がいのある方はどのように避難するのか(また、どのように手伝えるのか)?など、闊達な意見交換がなされました。
今回のフィールドワークでは、その2視点を掛け合わせて一本松からの移動(避難)について、障がいのある方・高齢者の方の立場から考えてみよう!ということで、車いすと高齢者歩行体験を行いました。(事務局員も実際に参加させて頂きました。)
まずは各種説明から。
車椅子体験は、器具の基本的な使い方と安全な走行の方法について説明を受けました。
こちらは高齢者歩行体験。利き足に1.5kgのおもりと間接が動きづらくなるサポーター、反対の足に1kg弱のおもり、両腕に足と同じサポーター、利き手には0.5kgくらいのおもりをつけました。ゴーグルは、比較的重度の白内障の方の視覚を再現したものです。
視界はこんな風に見えています。光が強ければ強いほど、見えづらくなり、標識なども見えないものが多く、視野も狭くなりがちです。
実際に一本松まで車椅子走行+高齢者歩行体験。道幅も狭いので、譲り合ってすすみます。
やっとのことで一本松下着。30分弱かかりました。実際の避難を想定し、スピードを出して走ってみると、前後輪の車輪の大きさの違いにより、コントロールが利かなくなり車椅子に乗っている人を危険な目に遭わせてしまいました。どうやったら適切な避難ができるのか…課題は沢山発見されました。
実際に体験してみて、恥ずかしながらはじめてわかることばかり。車の往来の多さ、道幅の狭さ、傾斜のきつさ、こんなにも視界が普段の自分たちがみえるものと違うとは思いませんでした。車椅子・高齢者体験を除いても、一本松からの避難路という点でも、改善できそうな点は沢山見つかりました。
陸前高田市内の車椅子使用者は平成21年で921人。震災以降より多くなっていることが予想されます。また、高齢化率はいわずもがな高いこの地域にあって、「暮らしやすい」とは何なのか。改めて考えさせられる機会でした。
ぜひ今後のまちづくりに、こうした新鮮な気づきを取り入れてもらえるよう、今後も企画を続けていただきたいと感じました。市青協の皆さん、お疲れ様でした!
「私達が思う陸前高田!」
主催:陸前高田市青年団体協議会
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