【活動報告】第10回支援連絡調整会議 開催
2月が終わり、いよいよ今年度も残すところあと一カ月となりました。
さて、さる2月18日(火)、「第10回支援連絡調整会議」を、
竹駒地区コミュニティセンター(定住促進センター)にて開催、
12団体21名の方々にご参加いただきました。
支援連絡調整会議では、復興支援・まちづくりのための活動が
市内でどのように行われているか、わかりやすく把握できるよう、
マッピングと情報共有を行っています。
今回は、地域・コミュニティ/生活再建/教育・子ども・女性/
商工観光産業/保険・医療・福祉の5つのグループにわかれて
話し合いを実施しました。
また、今回は第1回から第9回までの会議で抽出された、支援や地域のまちづくりにおける課題をリストアップし、
「どんな取り組みがなされたのか」「対応がなされていない課題は何か」
「どのようなアプローチが可能なのか」を共有、分野毎に掘り下げを行いました。
「地域・コミュニティ」のグループでは、地域コミュニティの構築と、
そのために必要な連携の仕組み作りを中心に議論が行われました。
特に、地域間・地域内の連携構築とその促進に支援団体がどのように関われるのか?
という点が中心課題に挙げられ、現在の対応状況の共有や、
関係先へのアプローチについて意見が交わされました。
「生活再建」のグループでは、住宅再建に関する過去の協働事例の共有の後、
前回にも議論の中心となった「生活再建分野において支援団体ができることは何か?」
について、引き続き意見交換を行いました。
今後を見据え、住民の心の面の再建に寄り添うことが役割と考える一方で、
医療の範疇に入るものとその前段階のサポートの住み分けを行うことが必要ではないか、
また、住民が自発的に動き出すきっかけとなるような能動的な取り組みへ
移行する時期になってきているとの声もありました。
「教育・子ども・女性」のグループでは、子どもの遊び場と安全管理、
教育・子育て環境にかかわる人の心のケア、移動手段、
女性の地域参画について意見を交わしました。
心のケアにおいては「生活再建」分野と同様に、専門的な対応は専門家の範疇だけれど、
支援団体としては必要な時に相談できる窓口や場所の情報を住民に提供できるように、
普段から情報共有をしておくことが必要との話し合いがなされました。
「商工観光産業」のグループでは、商業に関する情報共有、
特に中心市街地の再建に向けた行政の動きが共有されました。
行政や商工会を中心に再建に向けた勉強会が市内事業者向けに開催されていますが、
限られた時間の中では情報を十分理解するには至らず、
また情報を得に行くことができない事業者もいることが懸念としてあげられました。
中心市街地への出店は早い段階で決まってしまうため、
より多くの事業者が必要な情報を得られるよう、
勉強会を検討する動きがあることが参加者より共有されました。
「保険・福祉・医療」のグループでは、高齢者に参加してもらえる場所づくりへのアイディアや、
ネットワークの構築、福祉の担い手不足について意見が交わされました。
ネットワークについては連携から実働に繋げた事例として、
花巻における保健医療福祉分野の取り組みが共有されました。
参加者からは、連携した組織体制の構築は陸前高田でも実現できるのではないか、
との声がありました。
この1年で抽出された課題は膨大ですが、それぞれについて対応がなされているもの、
地域の状況に合わせてアプローチを変える必要があるものなど、
考えていく必要があることは様々あります。
この場で抽出・共有されている課題が一つでも多く解決に繋がり、
支援団体と地域等色々なアクターが連携することでより効果的な取り組みに発展し、
陸前高田の復興・まちづくりに活かされていくことを願っています。
会議に参加された皆さん、お疲れ様でした。
次回は3月18日(火)、小友地区コミュニティセンターにて開催を予定しています。